坂下初市 奇祭大俵引き
坂下初市
日月神社の祭礼で毎年1月14日に開かれます。町役場を中心に上町(東)下町(西)に分かれ大俵を引き合います。
現在の大俵は、長さ4m・高さ2.5m・重さ5tの大きさです。
「上町(東)が勝つとその年の米の値段があがり、下町(西)が勝と豊作になる」というその年の米の相場を占う祭りといわれています。昔は、勝った方の町が市を開く利をもらえるともいわれています。
始まりは約400年前と言われています。(蒲生氏が会津の殿様頃~豊臣時代)
その後、戊辰戦争(江戸時代から明治時代に変わるとき)の時一度なくなってしまいましたが、昭和31年に復活し現在に至ってます。
市神様
町役場前に特設の神社が作られます。祀られる「市神様」は、橋本にある
日月神社から初市の時にだけ移されます。(市神様を移すとき→移御・市神様を戻すとき→還御)
この「市神様」の前で大俵引きは行われます。
※市の意味…物品の交換を行う一定の場所。一定の月に街路で物を売ること。
大俵引き
大俵を引き合う引き子は、一般募集しています。個人参加者では毎年、遠くは京都、北海道から参加する人が集まります。引き子として参加するとその年内は風邪を引かず健康でいられるといわれ、毎年参加する人もおります。
また、町内の企業団体等からも多くの人が参加し、下帯(ふんどし)に白足袋姿で紅白に分かれて引き合います。
福豆俵まき
大俵引きが終わった後、役場の2階(特設やぐら)から福豆俵まきが行われます。直径6センチ、長さ10センチの小さな俵で365個まかれます。(うるう年は366個)
この福豆俵を得た(拾った)人はこの一年福が授かるといわれており、自分の家の神棚にお供えし福を授かるのを待つという縁起の良いものです。
その他、5円玉の入ったみかん(ご縁がありますように)等も一緒にまかれます。
このことは、一年間五穀豊穣・家内安全・商売繁盛などのご利益を多くの方に得ていただくことを年の始めにお祝いして実施しています。